先日行われた総理大臣杯予選に勝ち進み、2年連続で全国大会出場を決めた中大は、2週間の中断をあけて最下位東京学芸大と対戦した。
前半
なんとしても勝利が欲しい中大と最下位東京学芸大学の試合は静かな立ち上がりを見せる。
この試合もDFラインと中盤から丁寧にビルドアップしゴールを目指す中大。
しかしながら、濡れたピッチでなかなかスピードアップが出来ず必然的にシュートまで持ち込むシーンはほとんどなかった。
すると開始15分。中央を崩され右サイドに展開される。センタリングを中央に上げられるとフリーの選手に左足ボレーを決められてしまった(0-1)。
先制点を許した中大だが、その後もなかなかシュートにいくことは出来ない。
22分には自陣中央でボールを持ったMF細見からのロングボールにFW皆川が抜け出すが、やはりシュートまではいけなかった。
しかしこのシーンから徐々にゴールへの勢いが出てくる。
25分、右サイドで、FW砂川とMF田仲の細かいパス交換からバイタルエリアで構える皆川に楔が入ると、DFを背負いながら反転してシュート。これは相手GKに阻まれるも最初のチャンスを作り出した。
そ
して30分以降、圧倒的にボールを支配した中大は40分に同点に追いつく。中央でボールをキープしたMF松本が左サイドに浮き球のスルーパスを送ると、駆
け上がった左SB古賀がヘディングで中央に折り返す。ニアで皆川が潰れると、最後はフリーのFW奥山が詰めて試合を振り出しに戻した。前半のうちに同点に
追いついた中大は後半に勝負をかける。
後半
前半を同点で終え、勝ち越しを目指す中大だが、後半開始直後は学芸大に攻め込まれる。
しかし左サイドを起点に攻撃を仕掛けてくる相手に対して右SB今井が1対1の守備で完勝。またCB木下は空中戦で相手FWを完全に抑え込んだ。
DFラインの奮闘もあり、10分に皆川と松本が右サイドを打開にかかるなど、徐々にペースを握り返す。中盤の田仲、松本、細見のパス交換に加え、時折見せるCB安田のオーバーラップが攻撃にいいリズムを与えていた。
それでも今日の中大は簡単なミスがいつもより多く、決定的なシーンを作れない。16分には奥山に代え、怪我から復帰したFW田辺を投入し勝ち越しを目指す。
28分、右サイドでボールを受けた今井がアーリークロス。皆川がヘディングで落としたボールに松本が飛び込むも相手GKにクリアされた。
直
後の29分に松本に代わり、MF渡辺が出場した。この交代に伴い、田仲がトップ下にポジションを移す。31分に今井の縦パスに右サイドを抜け出した田仲が
相手を引き付けてからパス。中央やや右でボールを受けた田辺がワントラップから得意の左足で狙うもこれはゴール右に外れた。
こ
れで流れに乗るかと思われた35分、不用意なミスで与えたFKからピンチを迎える。相手の右サイドからのFKがファーサイドに流れるとフリーの選手が折り
返す。必死に中央をブロックするもこぼれ球をダイレクトで決められてしまった。しかし直前のプレーがオフサイドだったため、なんとか失点は免れた。
勝
ち越しを諦めない中大は36分に3枚目のカードを切る。砂川に代え、サイドアタッカーのFW平田を投入した。38分左サイドからボールを受けた渡辺がワン
タッチでスルーパス。古賀が抜け出しシュートを放つも相手GKにストップされる。終盤の43分には田辺が左サイドでDF二人を切り裂き、マイナスにクロ
ス。これに田仲が合わせるも、相手DFにスライディングで防がれてしまった。ロスタイムには右サイドを仕掛けた平田が獲得したCKからゴールを狙うも決ま
らず。
ラスト10分間、相手選手のミドルシュートをGK岡西がストップしたシーン以外は攻め続けたがゴールを奪えなかった中大。最下位相手に無念の引き分けで試合は終了した。
少し迫力に欠ける試合だったかなと思います。攻撃陣に怪我人が出てきているのが気になるところです。
その中でも、守備は全員がしっかりとやっていたので安定していました。
今日は勝ちきれなかったですが、悪い試合をしているわけではないので次節に期待してます。
前期を首位で折り返せるように是非とも勝ってほしいです。
皆さん応援よろしくお願いします。
なお、最終節は観戦に行けないので前期の戦評は今節で終了します。
後期も引き続きよろしくお願いします。
文責:H24卒 渡部一平
関東リーグ最終節 vs神奈川大学 13:50〜 @熊谷スポーツ文化公園陸上競技場
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