2011年5月22日(日)
関東大学サッカーリーグ戦第4節vs国士舘大学
西が丘サッカー場 11:30 kick off
スコア 1-1
戦評
今シーズンが開幕して早くも第4節を迎えた。ここまでの成績は1勝2敗と負け越してしまっているので、今節で何としても勝率を5割に戻したかった。
前節で立ち上がりに失点したので、試合の入り方に注意するように伝えて選手たちをピッチに送った。その甲斐あってか立ち上がりはリズムを崩すことなく入ることができた。主導権を握れるよう攻守の切り替えを常に早くして前から積極的にチャレンジしたことで試合開始15分には、ボールを奪って相手デフェンスブロックが形成する前に素早くビルドアップすると中央大学(以下中大)14番の澤田選手が相手※バイタルエリアに侵入してデフェンダーの間を貫くコントロールシュートで先制することができた。
その後はお互いにチャンスをつくるが決定力に欠け、前半は1-0でリードのままハーフタイムに入った。ハーフタイムでは次の1点か重要だから1点を守る意識になってしまうのではなく、2点目を奪いに行くサッカーをしようと伝えた。しかし、選手の体力は予想以上に消耗してしまっていた。
後半に入ると前に向かう姿勢を失った中大は相手のペースに徐々にはまってしまい、苦しい時間が続いた。3枚の交代カードとベンチからのコーチングで選手たちに耐えるよう伝えたが残り15分にセットプレーから一瞬の隙を突かれ同点にされてしまった。試合終了間際には中大に大ピンチが訪れたが、中大DF12番木下の冷静な対応で逆転されることなく終了のホイッスルが鳴った。
この試合を振り返ると確かに先制して追いつかれる展開は良くないし、後半には体力が落ち走る量が減ってしまったという課題が見えたが、これから中大が目指すサッカーを前半は展開することができたのは評価できると私は思っている。もちろん45分間だけ中大のサッカーをやっただけでは勝つことはできないので、これから90分間、中大の目指す前から積極的に攻守両面仕掛けるサッカーをできるようもう一度、トレーニングを繰り返し積む必要がある。
中央大学サッカー部コーチ 白須
※バイタルエリア(vital area)とは
サッカーにおいて、得点につながりやすい活動が起こる地帯を示す言葉である。
- ペナルティーエリアの中でゴール幅と同じ幅のエリアの事。ペナルティアーク付近のペナルティーエリアの正面ライン(幅40mくらい)から少し外側のエリア。
- DFとMFの間のスペースのこと。ペナルティアーク周辺のDFラインとMF(セントラルMF・守備的MF)の間のスペース。